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2006年11月23日 (木)

ヨコハマメリー

Mary_1 4月ごろに伊勢佐木町の
横浜ニューテアトルで上映されて
大評判だった映画「ヨコハマメリー」。
一度映画館まで足を運んだけれど、
当日券がすべて完売で
見れずじまいだったのですが、
再上映となったので見てきました。
伊勢佐木に10年ほど前までいた、
ホームレスのおばあちゃん娼婦の
ドキュメンタリー映画です。
ドキュメンタリーと言っても
本人を追いかけているのではなく、
メリーさんを知る人のインタビューで
構成されています。

メリーさんのことは今年に入ってから
たまたまネットで知りました。
なので、この映画の公開は非常にタイムリーでした。
1995年ごろまで伊勢佐木にいらしたようですが、
その4年ほど前に私は横浜に移り住み、都内の大学へ通っていたし
あまり横浜のことには明るくなく、当然メリーさんのことも知りませんでした。

本人が多くを語っていない為に謎が多いままですが
生まれ故郷に親族もいたわけなのに、
なぜあの年まであの格好であのような生活をしていたのだろう?
もちろん彼女の良き理解者もいたようですが、
きっと人々に白い目で見られ、罵声を浴びせられたりも
していたことでしょう。
行きつけの美容院への出入りを断られたとき、
どんな気持ちだったんだろう?
そんなことがあってもあの場を動かなかったのはなんでなんだろう?
戦後、横浜の港で知り合った米軍の将校に恋をして、
その人のことが忘れられず、いつまでも横浜を離れられないのでは、との
見方もありましたが、でもあんな化粧や衣装はどうして必要だったんだろう?

最後は生まれ故郷の養老院に入るのですが、
そこで見せたメリーさんの素顔が忘れられません。
普通のおばあちゃんなのです。
あんな優しい顔で小さな体で突っ張っていたのはなぜなんだろう?
きっと言いたいこともたくさんあっただろうに…。
「戦争で兵隊にいった人は本当に強くて絶対に弱音を吐かない」と
うちの祖父が亡くなった時に誰もが言いましたが
メリーさんも祖父と同じ世代。
兵隊には行ってなくても戦後を身一つで生き抜き
本当に強くて弱音を吐かないのは同じ。
その強さがかえって悲しい。
とても切なくなり、涙があふれそうになりました。

ご本人を是非一度ナマで見たかった。
昨年亡くなられたそうです。

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コメント

>○ちゃん
本かー。本はわかんないけど
写真集とかはあるみたいよー。

>ゆむゆむママ
是非オススメ~。
ハルキと一緒に見れるような内容じゃないけど…

投稿: ロコ | 2006年11月28日 (火) 14時38分

そういえば そんな話を聞いたことがあるなあ?と思い出しました。
どういう方なのか よく分かりませんが 本が出ているなら 読んでみたい。

投稿: ○ちゃん | 2006年11月28日 (火) 10時52分

なんだよぉ~。ロコのナレーションが上手くって泣けてきちゃったよぉ~。1冊の本読み終わったような気持ちです。どんな生き方をしてきた人でさえ、その人本来の温かい人間味を感じた時って胸熱くなるよね。私も見たいな・・・

投稿: ゆむゆむ | 2006年11月27日 (月) 22時38分

>きょうこさん
そーなの?!その人は名前なんて言うの?
ご健在なら今のうちに見に行った方がいいかな…

>ごつさん
私もホッとしたけど、同時にすごく切なくなりました。
すごく複雑な気持ちでした…
いい映画でしたねー。友達にもオススメしてます。

投稿: ロコ | 2006年11月27日 (月) 13時47分

浅草にもいるんだよー
娼婦って噂だけど友達を探してるとの噂も

まだご健在です

投稿: きょうこ | 2006年11月27日 (月) 12時39分

見られたんですね!
本当にいいドキュメンタリーだと思いました。
映画の中のメリーさんを見ていると本当に切なくなったんですが、最後の普通のおばあちゃんになったメリーさんを見てなんだかホッとしたんです。
こうして「戦後」「昭和」って少しずつ終わっていくんだなーって思った映画でした。

投稿: ごつ | 2006年11月26日 (日) 18時33分

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